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「Let me see.」で時間を稼ぐ

人が考えてから発言をするイメージ

 相手から突然質問された時、自分の意見がまとまっていない場合や回答に困る場合に、人間は自然に“時間を稼ぐ”と言う行動を取ります。

 それは、相手に質問され、その対応に対して遅れが出てしまっている自分が“相手を待たせている”と言う申し訳ない思いからと、相手の質問を理解したものの、“その対応には少し時間が掛かるよ”と暗に相手へと伝えるためです。

 会話と言うのは、世界中どの国のどんな言語で有っても「間(ま)」を嫌うため、何かしらの間繋ぎのフレーズを持っており、それを上手に使う事が会話能力の上達にも繋がります。

 そこで、ここでは英語での「間を繋ぐための表現」となる、「Let me see.」について詳しく学んでみましょう。もちろん“間を繋ぐ表現”と言うは英会話初級者や上級者関わらず必須のフレーズとなります。

 また、特に英会話初心者の方の場合には、相手質問から返答するまでに比較的時間を要するケースが多いので、しっかりと覚えておいて頂ければと思います。

「Let me see.」の解説

 まずは、フレーズから紹介すると、「間を繋ぐための表現」と言うのはタイトルにも有る通り「Let me see.」と言うフレーズになります。

 しかし、ここで注意しておきたいのは、「Let me see.」の翻訳が特殊な点で、「ええっと」や「ええっと、そうねぇ」と言う風に翻訳される点です。

 つまり、日本人が何かを発言しようとした時、間を繋ぐ間に自然と口にしている「えー・・・っと」と言うのが、「Let me see.」に当たります。

 単語から意味を拾っていくと、「Let(人に○○をさせる)」、「me(私に)」、「see(分かる)」で、「私に分からせる」と言う意味から、「私に理解させて(その時間が欲しい)」と言うニュアンスになる事から「ええっと」と言う意味になります。

ネイティブから見た日本人

 英語のネイティブスピーカーは「日本人は良く“えーっと”と言うよね?」と考えている人達が非常に多いようです。

 英語教育専門家の中には、この問題について指摘している人もおり、「英語を話したいならば、まずは“えー”とは言わない事が大切」としています。

 それでは何と言って考えれば良いのか?そうですネイティブも良く使っている「Ah(アー)」と悩んでください。

「Let me see.」と「Let me see ○○.」の違い

双眼鏡でしっかりと見ようとしている様子

 英会話中級者目前の方になりますと、「“Let me see.”の“see”って“見る”って意味だから、“Let me see.”は“私に見させて”って意味じゃないの?」と言う疑問を持つ方がチラホラ散見されるようになります。

 こう言った疑問は文法的に考えると少し解説が複雑になり、中級者以上の方が対象となった解説となってしまうので、初級者の方のために解説するのは比較的難しくなってしまいます。

 ですが、ここでそう言った疑問を放置しておくと、“折角の英語を学ぶチャンス”を1つ失ってしまう事にも繋がり兼ねないので、英会話初心者の方にも“できるだけ分かりやすく”、難しい英文法の話はできるだけ抜きにして、「Let me see.」がなぜ「私に見させて(見せて)」と言う訳にならないかを解説してみたいと思います。

「Let me see ○○.」を知っておくだけ

 「Let me see.」が「私に見させて(見せて)」と言う訳にならない理由として、最も簡単に説明すると、「私に見させて(見せて)」と言う意味になる時には、必ず「Let me see」の後に「○○.」と何かしらの単語やフレーズが続きます。

 例えば、「Let me see that.(それを見せて。)」や、英会話中級表現になりますが「Let me see just some of it.(ちょっとだけ見せて)」と言う風に、後に何かフォローされます。

 これを逆に言い変えると、「Let me see.」と言い切りの形になっている場合には「ええっと」を意味するフレーズになるので、英会話初心者でも「Let me see.」と「Let me see ○○.」の違いについて、迷わず訳せるようになったのではないでしょうか?

「Let me see.」は結構使われる

 例えば、仕事中に資料を探して貰おうと、資料室の担当者に「私に○○を見せてください」と頼むと、相手は「ええっと」と言いながら必要な資料を探してくれます。

 この場合、オカシイですが、私達「Let me see ○○.」、資料担当者「Let me see.」と言う風になりますね(笑)。

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